道明 御岳組「吉野山」を眺めながら
2022.05.24
今朝も早朝ウォーキングをしました。
気持ちのいいはじまりです。
このところ、いろいろなものの整理をしています。
そのような中、母の桐ダンスにある「道明の帯締め」
の美しさに心惹かれます。
色の仕事をしますので着物や帯、小物の色合わせが
コーディネートの大切なポイントになることは、
意識をします。
実際の締め心地がいいのはもちろんですが、
着物や帯に、道明の帯締めをのせてみることで
その細い線に秘められた着物や帯の柄を引き立たせる
圧倒的な力に驚かされます。
それ故に細かな豊富な色分けがされていることに
納得がいきます。
奈良時代、法隆寺や正倉院に保存されるものが始まりとされますが、
貴族の装飾など、ものが豊富にない時代に、
あるものでいかに美しく見せるか。その繊細で巧みな美意識。
服飾文化の移り変わりとともに発展し、
権力の証でもあったのだろうと想像します。
今までは、ぱっと目をひくものを好んで参りましたが、
色無地などを洗練された着方ができるようになりたいと
あたらめて思うようになりました。
こちらは、道明御岳組の「吉野山」。
眺めていると桜が咲き誇る春のうららかな吉野山が
目に浮かぶようではありませんか。